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【セミナー概要】 ZOOMによるWebセミナーの予定でしたが、大橋俊夫先生東京の会場へおいでいただけることになりましたので、ぜひ会場おいで下さい。
医師のほとんどの方は医学部の生理学授業の中で「リンパの働きについて」教えてもらった事は無いと思います。それにはリンパの働きやリンパの病態生理研究がここ数年で爆発的に進んで来た事に関係しています。 今回の医療技術セミナーの講演では、その最新の情報の中で(1)がん患者さんのリンパ節廓清後に見られる続発性リンパ浮腫の診断や治療法の現状、(2)その治療法で保険適用の認められたリンパ療法士の行なうリンパドレナージ法の有効性を患者さんの尿浸透圧変化から評価できる科学的根拠、(3)江戸時代の養生訓から言われて来た「朝起きたらお茶一杯、食事のたびに茶碗の米粒洗うが如くお茶一杯」の健康法が水分摂取によって空腸に住んでいる自然免疫細胞が刺激されて健康増進に繋がる科学的根拠、(4)乳がんの早期診断法に使われているセンチネルリンパ節の微小癌転移がリンパの早い流れと流れ刺激でリンパ液内に分泌されるATPが関与している実験事実とその事実を利用した治療法の可能性など、臨床の現場で利用出来るリンパ学の最新情報を判り易くお話ししたいと思います。「リンパ学の最新情報を利用した医療」を目指す多くの先生のご参加をお待ちしています。自分と家族の健康増進にも繋がりますので、皆さま、奮ってご視聴下さい。
参加者には大橋先生の著書「リンパのふしぎー未病の仕組みを解き明かす」(筑摩書房)を差し上げたいと思います。メールやFAXでお申込み下さい。(会場受講者には優先してお渡しします)
| | 講義のスケデュール
10:00−12:00 リンパ学の基本知識復習と続発性リンパ浮腫の診断と治療
12:30−14:30 腸リンパ・自然免疫と健康増進法、センチネルリンパ節の 微小癌転移副作用の少ない薬物療法の可能性
「リンパ」の語源はラテン語の「泉から湧き出した澄んだ水」の科学的意味とこれは顔面・四肢の「リンパ」相当するもので、その流れには重力が関与する。足に夕方に見られる生理学的「むくみ」が見られ、横になって熟睡するとその「むくみ」は朝には消えている。 一方、腸の「リンパ」はヒポクラテスが「白い血」と言ったように食事をしない時も「白いリンパ」が絶えず流れている。「白い血」の流れる腸のリンパ管は心臓の様に周期的に収縮する。こうした理由を患者さんに語れる為の「リンパ」の基本知識を復習する。引き続いて、続発性リンパ浮腫の最新の診断法と内科的・外科的治療法の現状と問題点を学習する。 午後の部では、一日に胸管から血液の戻る2−4リットルの胸管リンパ流の約7割を締める腸リンパが「白い血」と言われる科学的根拠と腸管自然免疫細胞の最新情報を学習する。最後に私共日本リンパ学会が世界に向かって発信している「循環器病学、免疫学、腫瘍学」を連結した「新しいリンパ学」の概要と乳がん患者さんで汎用されてセンチネルリンパ節の微小癌転移発生要因の最新情報とその情報を利用した抗癌剤の副作用の少ないDDS:Drug Delivery Systemを用いた治療法の可能性を解説する。
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|  | ■講師 | 大橋俊夫 先生 | | (信州大学医学部メディカルイノベーション講座 特任教授) |
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| | | | 現職:信州大学名誉教授、信州大学医学部特任教 授(メディカルイノベーション講座) 元職:医学部長/学長/全国医学部長・病院長会議 会長
<略歴> 74年3月 信州大学医学部卒業 4月 信州大学医学部助手(第一生理学教室:東健彦主任教授) 79年6月 医学博士(信州大学) 79年9月―81年2月 英国ベルファストクイーズ大学医学部講師(生理学教室) 80年10月 信州大学医学部助教授(第一生理学教室) 85年1月 信州大学医学部教授(第一生理学教室) 00年4月 株式会社スキノス取締役(人事院認可、研究成果活用兼業) 03年6月−08年5月 信州大学医学部長 06年5月―08年5月 全国医学部長病院長会議会長 13年4月−現在 メディカルヘルスイノベーション寄付講座設立(特任教授) 14年4月 信州大学名誉教授
<主な著書> 1.新生理科学大系 16巻 循環の生理学/医学書院(分担執筆) 2.標準生理学 初版〜9版 血液循環/医学書院(分担執筆、編集主任担当) 3.自律神経機能検査 初版〜3版 精神性発汗/文光堂(分担執筆) 4.リンパ管−形態,機能,発生−リンパ管の機能/西村書店(分担執筆) 5.体験に学ぶからだのはたらき/医学書院(著書) 6.精神性発汗現象−測定法と臨床的応用−/ライフメディコム(編集、著書) 7.肝臓を怒らせないために/信毎出版(編集、著書) 8. リンパを流すと健康になる/PHP研究所(著書) 9. 腸のリンパを流せば、病気が逃げ出す/PHP研究所(著書) 10. 生きているしくみがわかる生理学/医学書院(共著) 11. リンパのふしぎ−未病の仕組みを解き明かす/筑摩書房(著書)
<学会活動> 日本発汗学会設立(1998年8月) 日本リンパ学会(理事長)(2001年6月−現在) 日本発汗学会(名誉理事長)(2002年8月〜2013年8月 理事長) 日本脈管学会(名誉会員)(2003年10月〜2014年迄 副理事長) 日本微小循環学会(理事)(1989年2月〜2014年) 日本生理学会、日本ME学会、日本自律神経学会(各々評議員) American Physiological Society (active member) American Society for Experimental Medicine and Biology (active member)
<主な資格> ECFMG合格 211−979−0(1974年 1月)
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