|
【セミナー概要】 近年、創傷治療理論の2つの柱として、moist wound healing(MWH)とwound bed preparation(WBP)の概念が確立されています。MWHとは、創傷を湿潤環境に保つことであり、滲出液に含まれる細胞増殖因子などを創面に保つことにより、創傷治癒を図る方法です。WBPとは、創傷治癒を阻害する壊死、細菌、滲出液、ポケットなどに対して積極的に手を加えコントロールする方法です。この2つの理論に基づいて、創傷治癒を進める必要があります。 一方、創傷の局所治療は主に外用薬、創傷被覆材、陰圧閉鎖療法などにより行われます。特に創傷被覆材や陰圧閉鎖療法は、年々新しい製品が登場し、従来型の欠点を補うような改良が加えられてきています。MWHやWBPを効率良く進めていく上で、局所治療の選択はとても重要です。 本医療技術セミナーでは、創傷の状況を適切に把握した上で、どの局所治療を選択していくかを中心に解説させていただきます。
| | 10:00−12:00 前半:創傷治癒の基本 創傷の種類・病態、MWHとWBP、TIME理論
12:30−14:30 後半:創傷治癒の実際 外用薬・創傷被覆材・陰圧閉鎖療法 それぞれの利点と欠点に基づいた使い分け
|
|
|
|  | ■講師 | 前川武雄 先生 | | (自治医科大学皮膚科 准教授) |
|
| | | | <略歴> 99年3月 東京慈恵会医科大学 卒業 5月 東京大学医学部皮膚科 入局 01年4月 虎の門病院皮膚科 専修医 03年4月 東京大学医学部皮膚科 助手 06年4月 三楽病院皮膚科 科長 10年2月 自治医科大学皮膚科 助教 11年7月 自治医科大学皮膚科 講師 15年11月 自治医科大学皮膚科 准教授 <所属学会> 日本皮膚科学会(創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン策定委員) 日本褥瘡学会(評議員、栃木支部長) 日本皮膚外科学会(評議員、2019年学会会頭) 日本皮膚悪性腫瘍学会(評議員、NCCNガイドライン監訳WG委員) 日本形成外科学会 日本美容皮膚科学会 日本静脈学会 など <資格> 皮膚科専門医 皮膚悪性腫瘍指導専門医 がん治療認定医 下肢静脈瘤血管内治療指導医 日本褥瘡学会認定師 日本ボクシングコミッション コミッションドクター <関連著書> Visual Dermatology ドレッシング材の種類と使い方、秀潤社、2014 WOC Nursing 傷あとがキレイに治る!ドレッシング材、医学出版、2014 ドレッシング材のすべて、秀潤社、2015 Derma. 実践 褥瘡のチーム医療、全日本病院出版会、2018 Visual Dermatology ドレッシング材の選び方と使い方2018、秀潤社、2018 WOC Nursing 褥瘡の局所治療、医学出版、2018 ほか
| |
|
| |
|
|
|